今、目の前にある10,000円の価値は、10,000円じゃない。
そんな話を聞いたことがないですか?10,000円の10年後、20年後の価値を考えて、今あるお金を大事に使いたいものです。
1.今の10,000円はいくらの価値があるのか?
2.お金の時間的な価値
3.月3,000円の積立てでいくらになっていくのか、実験します
1.今の10,000円はいくらの価値があるのか?
では実際にどれくらいの価値になるんでしょうか。いっしょに考えてみましょう。
A.今現在の価値である10,000円
B.87.7ドル(1ドル114円)の価値である10,000円
C.20年後、27,000円になる10,000円
10,000円の捉え方として3つ挙げてみました。
Aはそのものの価値、いまままさに使えるお金としての10,000円の金券という価値です。
そのままの価値といっても、時代によって変わります。インフレといって、物価が上昇してくると、お金の価値は減ってきます。昔も今も「うまい棒」は10,000円で1,000本買えますが、うまい棒自体が小さくなっていますし、チロルチョコは20円になりました。現在は原油高等もあり、企業物価指数は前年比プラス8.5%と物価も上がってきています。「現金で持つにはインフレに気を付ける」と覚えて、世の中のインフレ率を気にかけましょう。
Bは為替を加味した価値です。
今は1ドル約114円で87.7ドルですが、昨年2021年の4月は約109円でしたので91.7ドルでした。また、1985年のプラザ合意までは1ドル約250円、もう少し遡った1975年では、1ドルは300円前後でした。とすると、10,000円の価値は、1985年では10,000円は40ドルにしかならないかった。だから当時の旅行は高嶺の花で行くこと自体がステータスだったわけです。逆にアメリカかからみれば、1ドルで250円分の価値があったので、自国から見れば半額セールの国、日本に旅行に行くのは手軽で日本に興味を持つきっかけになったとも言えます。日本人が東南アジアに行く感覚に近いですね。また、当時アメリカで稼いだ1ドルは、円に換算すれば今の2倍の価値があったわけで、アメリカンドリームといってよかったのではないかと思います。
Aとの連動でもありますが、ガソリン高騰や、食べ物の高騰は、輸入する際の為替も一理あります。
また遠くから運ばれるものにはそれなりに燃料費が付加されますので、燃料高原油高+為替のダブルパンチで値上がりするんですね。だから日本や地元のものを適正価格で買った方が価値のあるものだったり、エコだったり、SDGsだったりします。
なんとなく「為替に関心」を持ってみましょう。
Cは、10,000円が27,000円?どういうことでしょうか。
最近流行りの投資を活用した例です。野村証券のマネーシュミレーターを使ってみてみました。
こんな感じで出ます。
マネーシュミレーター「みらい電卓」(野村証券)
https://www.nomura.co.jp/hajimete/simulation/unyou.html
1万円を20年、平均的な運用%の5%で計算すると、今日の1万円は20年だと2.7万円になります。「ふーん、20年かけてそんなもんかー」と思うかもしれませんが、黙っていても増える可能性があるというのはうれしいものです。
銀行に預けても三井住友の定期でも0.002%ですので、預けててもほぼ増えません。
年利5%ということは、年に500円が増えるだけでなく、2年目は10,500円に5%、3年目は11,025円に5%と増えた分にも5%をかけていきます。すると20年で10,000円増でなく、17,000円も増えるんです。これを「複利」といい、この「複利の力」は時間を多く使える人ほど大変強力な武器となります。
ちなみに、もう少し多い場合は同様に見てみると、今日の20万円は、年率5%で運用した場合、20年後には53.1万になり、30年後には86.4万にもなります。
素人でもできるインデックス投資をメインに資産形成を考えてみてはいかがでしょうか。
お金の不安は転職する際に好きな仕事を選べるかどうかや、何時でも辞めれるかどうかの精神的な支えになります。お金でどん詰まりにならないように準備をしましょう。使わないお金があるとすれば、価値ある出費か見極めたいと思います。
2.お金の時間的な価値
お金の価値について、もう一つの考え方として、「時間的な価値」という位置づけがあります。例えば、2,000円の価値はどれくらいなんでしょうか。ついつい気軽に使ってしまう額ですよね。
単純化して考えると、時給1000円なら労働の2時間分で2,000円となります。2時間あったら何ができるかを考えます。そうすると、2時間かけて稼いだ2,000円は、例えばサウナでリフレッシュする時間、例えば、お酒を飲みながら友人と語り合う時間など自分の価値観にあった使い方は満足度が高い反面、会社の飲み会に付き合わされるなどは、お金も時間も無駄かもしれません。
頑張って働いた2時間をどのように差し出すか=2,000円の価値といえるんじゃないでしょうか。
3.月3,000円の積立てでいくらになっていくのか、実験します
先ほどのインデックス投資のですが、今まで、投資経験がない人にも見てほしいと思いまして、お小遣いから何とか捻出できる、月々3,000円積立を始めてみたいと思います。3,000円なら何とかなるんじゃないでしょうか。
【計画】
毎月3,000円を投資、年利5%目標で30年で244万円をつくる
今回のポイントは毎月「積み立て」です。年36,000円です。先ほどの10,000円に比べるとずいぶん膨らみますよね。そう「複利の力」です。あくまで5%は30年での平均目標です。下がることもあれば、大幅に上がることもありますので、一緒に参加していただける方は自己責任でお願いします。
現状:
SBI証券にて、2021年9月18日にヘソクリから10万円を投入しています。
そこから現在までほったらかしています。
購入インデックス:
「SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)」
(SBI証券:現時点で106,009円で103,454口)現在+7,076円。
※アメリカの全企業を対象とした指数連動のインデックスで、ここ10年は右肩上がり。またアメリカは移民も含め人口が増えている国であり、世界1位の経済大国です。アメリカがこれからも成長する、と思うのでこちらを選びました。その他であれば「全世界株式(VT)」をお勧めします。
設定:
①今月1月分の3,000円分をスポットで追加購入
②月々3,000円引き落としで積立を設定
※積立引き落とし口座は住信SBI銀行(ネット銀行)を開き連動し手数料をなくした。
(③当分動かさないヘソクリがあればいくらか入れてもいいと思います)
「つみたてNISA」をまだ活用してない方はそちらを利用することをお勧めします。
あとは、口座が空にならないようにチェックしながら、ほっときます。
スタートのタイミングは計り知れないので、3,000円なら何時からでも始めやすいのではないかと思います。
私もiDeCoやNISAまはじめてみてます。始めてから気が付いたこともたくさんありましたのでまだの人は少額からいっしょにやりましょう。
注意として、お金の価値が上がるのが確定ではないので、自分のリスク許容の中でやりましょう。リスクとしては、上がる可能性もあるが、下がる可能性もある。米国株の場合、為替変動の影響を受けるということを折り込んではじめましょう。
これから、折を見て進捗の報告もしていきますので、いっしょにはじめる人もよろしくお願いします。また引き続き、転職やお金、ライフスタイルの情報を発信していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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