転職前にも知っておきたいシリーズ。
人材紹介会社と派遣会社、なんとなくはわかるけどどんなことをしてくれるんだろう?どんな時に活用すればいいんだろう?そういう人は読んでみてください。
まず人材紹介会社とは、転職エージェントと同じです。企業側からみると人材を紹介してくれる会社だから「人材紹介会社」、転職希望者からみると転職先の企業を紹介してくれる「転職エージェント」というわけですね。派遣会社は派遣をしてくれる会社です。
それぞれ仕組みをみてみましょう。
人材紹介(転職エージェント)
人材派遣会社(派遣)
この二つの大きな違いは、雇用主です。転職エージェントは、企業に転職希望者を紹介し、直接雇用をしてもらいますので雇用主は企業です。一方で派遣会社は、派遣会社で求職者を雇い、労働力として企業に提供するというスタイルになりますので、雇用主は派遣会社です。
それぞれ深掘りしてみましょう。
1.人材紹介(転職エージェント)
(1)ビジネス
人材紹介は、企業で雇用になった際に年収の○%(人材会社ごとにちがう)のフィーを頂くビジネス仕組みを主に採用しています。入社になるまでは一切企業への請求なしという会社がほとんどです。また登録企業はお金を出してでもいい人材が欲しい、という人事を重要視した企業多いです。
(2)サービス
転職者との関わりについては、登録面談(インタビュー)をし、求人を紹介、応募してもらった企業へ書類の推薦、書類選考通過後の面接のセッティング、内定・入社。このフローの間で、企業側との条件折衝や、企業と希望者との目線のすりあわせをおこないます。
(3)ポイント
大手の人材紹介企業は、多くの求人を紹介してくれて、どんどん応募してもらい、可能性を広げていきましょうという方法が多いです。また、面談担当(CAキャリアアドバイザー)と企業担当(RAリクルーティングアドバイザー)に分かれていることが多いです。
一方で地方や、35歳以上くらいの方には、大手はもちろんですが、独自のノウハウやメソッドをもったハイクラス向けの紹介会社や、地方に強い紹介会社を利用するのもよいと思います。地方にはごく少人数での会社もあり、企業営業とスカウト+CAで事業がなりたちますので、参入も簡単な業界でもあります。また、企業の要件に合わせてヘッドハンティングを行う会社もありますので、企業側の緊急性・重要性により予算と手間のかけ方に違いがあるというわけです。
お勧めの活用としては、良いCAやコンサルタントの場合非常に心強い相談相手になりますし、交渉をしてくれる協力者になりますので、何件か登録して自分に合ったCAやコンサルタントを軸に活動をすることをお勧めします。転職は1度目ならなおさらですが、情報を持たないままで転職して失敗はしたくない人には強くお勧めします。自分の目的に合わせて、生涯頼れるようなCAやコンサルタントをつくりましょう。
(4)注意
・必ず紹介求人があるわけではない
※今日ある求人も明日にはない、今日ない求人が明日出るかもしれない
・ボランティアではないので、上から目線の人には紹介がこない
※人間性も見られている、逆も然りで担当の人間性に注意
・担当により、頼りがいに差がある
2.派遣会社
(1)ビジネス
続いて派遣会社ですが、こちらは企業から例えば、これから業務拡張にあたりコールセンターをたちあげるので、20人が必要なんだが集めてくれませんか、といった要件に合わせて募集をしています。企業からまとまった契約金をもらう代わりに、人数をそろえて提供します。
(2)サービス
雇い入れてから人材を育てるので、就業までのハードルが低いです。未経験でもチャレンジすることができますので、気軽です。システムエンジニアなどであれば未経験から入りある程度学べ、スキルになる可能性もあります。
(3)ポイント
活用としては短期や、時間をフルで使えない場合、また、アルバイトでは心もとないときに活用したい方法です。具体的なところでいうと、子育て期間に入ったが今までの会社を辞めてしまっているや、特にスキルがないが決まった時間で働きたい、そういう方にお勧めです。朝から14:00までという働き方もあります。
(4)注意
・事業撤退のときは解雇される
・いくら活躍しててもなかなか正社員にはなれない、もしくは稀
・登録しているのに仕事がないと仕事のない期間ができてしまう
・どんな大企業に派遣されてもその会社の社員ではない
※スキルに関しては担当業務によりキャリアとなる場合がある
・キャリアにならない場合、年齢が上がると転職がしにくい
3.ハローワーク
(1)ビジネス
厚生労働省の地方支分部局のひとつで、公共機関となります。職員は民間企業のリタイヤ者や事務員さんで成り立っています。企業は無料でお金をかけずに求人を出すことができますので、たくさんの企業の求人があるかもしれません。
(2)サービス
人材紹介に近い形ですが、公共の紹介所にとどまりますので、頼れるエージェントとは言いかねます。しかしながら人によっては親身になってくれる方もいるので、一度は顔を出してみましょう。
(3)ポイント
地方ではまだまだ人材紹介・転職エージェントが浸透しておらず、求人がハローワークのみの企業もありますので、地方の方は特に行ってみる価値はあります。
(4)注意
・公共サービスだが、頼りすぎは禁物。自分で動くこと。
・相談員は人によりやる気がまちまち。自分で考えること。
・入社後に条件が変わっていることがある。
※これはハローワークが悪いわけじゃなく、
面接時の内容をメモを取り、内定時に「労働条件」を
企業からもらうことで解決します。
どうでしょう?いろいろ特徴がありますので、使い勝手を考慮して選んでみてください。転職希望の一例としては、人材紹介会社に3社くらい連絡し、一番話せる人と相談する。同時にハローワークを利用し、比べてみる。私は最終的に1社に絞り、その方に何でも聞くというスタイルを実行してました。餅は餅屋ですので転職のことを四六時中考えてる人に聞くのが一番いいわけです。アメリカではかかりつけの医者の他、資産を守るファイナンシャルアドバイザー、キャリアの相談に乗るキャリアアドバイザーを常に持っているそうです。カウンセリング文化のある国ならではとは思いますが納得です。
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