宮台さんの話
凸が凹を埋める世界(マイケル・サンデル)
全部できなくていい。不得意を埋めてくれる仲間がいればいい。
(ぼくはこれが得意なんだよ、とわかってもらう必要がある)
さて、あなたは何が得意?
自分磨きをしなきゃない空気が強迫観念である。
むかし、村の天才はみんながお金を出し合って、勉強できる環境を整えた。
「オレがお前の分まで耕すから、お前は勉強してていい。」と。
だから、その地域にお返したい、故郷に錦という考えになるんだと。
考えるのが得意な人もいれば、体を動かすほうが好きという人もいる。
自分の反対側の感覚は腹落ちしなかったり、理解ができないこともある。
ここで別件ですが、
仕事でお会いする、70歳~80歳前後の中小零細の社長さんは、なんでも自分で切り開いてきた、営業も経理も総務も自分でやってきたという「スーパー社長」がおおく、みんなそうすることが当たり前だ、という感覚を持っています。苦労のあとに努力の報酬のようなバブルも体験し、その後の不況も経験しています。
社長さんの高齢化が進み、事業を引き継ぐか?M&Aか?廃業か?というタイミングになっています。組織が大きくなると、人も増え凸と凹の組み合わせも考えれるものの、人数が少ない中小零細では依然社長一頭体制ですので、引き継ぎづらい現実もあるようです。
社長の業務を凸さんと、凹さんにわけて引き継ぐといったことは物理的にはできると思いますが、一番の引き継ぎの壁は、自分と同じように考えてくれる人、責任取ってくれる人であるか、といった思い部分でしょうか?それとも、お金の面での信用でしょうか?それともただ考えていないのでしょうか?時間は過ぎていきます。
コメント